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2016年03月02日

技術士:口頭試験の記録を残す【受験編】

俺は技術士の建設部門(河川、砂防及び海岸・海洋)を受験して合格した。

前回は口頭試験の下見の様子を整理した。

今回は口頭試験の受験時の詳細を整理する。

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感想を先に述べると、以下の通り。

■口頭試験準備
・願書は的を絞った内容で作成すべきことが身に沁みて分かった。
・事前提出の業務経歴・詳細記述の重要性を嫌ってほど思い知らされた1ヶ月間だった。かなり悩んで毎日寝不足になった。
・専門とする事項は「河川構造物の設計」としたが、結局、総合的な知見が求められるので、この分野で受験するならば広い目線が必要。

■口頭試験に対して
・局所洗堀の対策が詳細記述のテーマだったので、そうじゃない広い視野を持っていのるかを確認したかったようだが、そこはうまく答えられなかったと思う。
・ほとんど緊張はしなかった。5回も模擬面接をやった効果だと思う。








口頭試験での具体的なやり取りは以下の通り。


試験官
  A:40代中半(技術質問:おそらく研究職)
  B:60代前半(倫理・制度質問:大学教授または国交省職員か)

A:業務経歴、詳細記述、倫理、技術士制度の順番で質問します。よろしくお願いします。

A:会社は13年間変わらずということですね。
⇒はい、そうです。

A:河川を横断する橋梁及び函渠に関する調査・設計というのは、コンサルなので発注を受けての業務と言うことでしょうか?
⇒はい、そうです。


A:複数年に跨っているのはどういう意味合いでしょうか?同じ橋を設計していたということでしょうか?
⇒いいえ。この時期にこういう設計が多かったということです。


A:具体的にはどんなことをしましたか?
⇒小河川の橋梁が多かったため、流出解析や水理計算を行って橋の長さを決めました。


A:河積阻害の検討をしたということですか?
⇒いいえ。小河川なので計画断面が無く、現況に即した計画断面を決めて、阻害しない橋長を決めました。


A:2つ目の既設橋の洗堀については、具体的な原因はなんでしたか?
⇒過去のみお筋を確認して、水当たりが集中している箇所でしたので、対策を検討しました。対策としては根固め工や根継ぎ工の設計を行いました。


A:河積阻害については?
⇒橋台の機能を確保するために、洗堀された時に垂れさがるように幅を設定して、基部が保護されるようにしました。川幅が広く、部分的な対策となるので、河積阻害については特に影響がありませんでした。

A:川の計画に対しては?
⇒計画河床高より河床高が下がっているケースが多かったので、特に問題になりませんでした。

A:根固めを置いたときに下流に影響があるケースが考えられるが、どう思うか?
⇒今までにそういうケースはありました。下流側に帯工を付けて河床低下傾向を抑えました。

A:河川の全体でのすり合わせが大事だと思うけれど。
⇒河川を考える上では、流下能力の確保がまず大事だと思います。それとは別に河床低下対策があります。私が担当した河川でもそのようなことがあったが、大掛かりな計画でした。他の会社が対応しておりました。

A:川を全体で見たときに、局所対策以外でも大事なことは何か?自分の意見を述べてください。
⇒・・・・
⇒根固めを貼るときは必要最低限とし、邪魔にならない様に貼ることです。


A:樋門の補修設計について説明して下さい。
⇒ひび割れから漏水を伴っていたので、堤体盛土との間の水みちを疑って、現地試験としてダッチコーン・連通試験を提案した。結果、ゆるみが無く、ひび割れ注入補修を行った。

A:原因は地震ですか?
⇒圧密沈下でした。

A:なぜ、水みちを疑ったのですか?
⇒近傍に、そのような事例があったからです。

A:(Bに)何かありますか?
B:ありません。

A:つぎは、詳細記述について質問します。この工法については良く知っているのですが、堤防の法面風化対策として使うことは無いと思うんですが、どのような状況でしたか?
⇒書き方が分かりにくかったと思います。左岸が堤防で、右岸が崖になっていました。そこの風化対策です。役割としては法枠と同様です。

A:法面が崩れて河道を塞ぐのを防ぐことですか?
⇒はい、そうです。

A:追加で説明があればお願いします。
⇒はい。3分程度で説明していいですか?
A:良いです。
⇒(3分の補足説明を述べた。)

A:高速流の再現に不等流計算を用いていますが、どの程度でしたか?
⇒6m/sでした。

A:これは平均の流速ですよね?
⇒はい。横断的な解析はしておりませんが、今の私のレベルで扱える式を扱いました。

A:どのくらい掘れるとの予測をしましたか?
⇒深掘れの計算は行いませんでした。立体型の根固めを置いて土砂の補足効果を期待しました。その背面には矢板を設置して、深掘れ対策をしました。

A:矢板の根入れは?
⇒3mです。

A:じゃぁ多少掘れても大丈夫であるとの見方をしたのですね。
⇒はい、そうです。

A:施工後3年計経過して異常が無かったそうですが、その間に大きな出水はありましたか?
⇒はい。この地方は最近は出水が多いです。

A:そうですか。

A:局所的な対策を検討していますが、それに対して、例えば、下流側への影響等、あなたの思うところは何かありますか?
⇒今回のケースでは、北海道なので雪解け時の出水が必ずありますので、なんとかそれに間に合うように対策をしなければならなかった事情がありましたので、局所的な対策となりました。ですが、抜本的な対策を行うのであれば、ここはみお筋が固定化して内カーブ側で樹林化していましたので、たとえば伐採するなどして、これを解消しなければならないと思っています。

A:風化対策と言うことでしたが、背後地に何かありましたか?
⇒民地があります。

A:(Bに)何かありますか?

B:技術者倫理について質問します。最近では杭打ちデータの偽装問題がありましたが、これまで会社から公益に反することを指示されたことはありますか?
⇒ありません。

B:では、想定で良いので、そのような状況になったらどうしますか?
⇒そういうことをしない様に説得いたします。

B:でも、そうしなければならない様に追い込まれることがあると思います。技術士としてどう対応すべきですか?
⇒公益とは公共の安全と環境の保全です。公益に反することを行って、国民の生活等へ悪影響を与える様な事をしてはならないと思います。
 公益通報者保護法に則り、公益通報を行います。


B:技術研鑽について何かしていることはありますか?
⇒雑誌の購読や講習会に参加しています。CPDは建設コンサルタンツ協会のもので2年間で120pt貯めました。

B:技術士の守秘義務違反の罰則はご存知ですか?
⇒はい、50万円以下の罰金または1年以下の懲役です。

B:以上で終わります。

(入室から20分くらいで終了)



と、まぁ、こんな感じでしたよ。
試験官が聞いたことに対して答えていくのが基本で、変にテンパらなければ切り抜けられるのでは?
テンパり対策としては、模擬面接を何度も何度もやって、場慣れするしかないと思う。

あと、願書を失敗していても、ある程度だったら挽回できるから、周りの技術士の人たちに見てもらって、アラを浮き彫りにしたほうが良いと思う。ダメ出しされるのは結構、精神的に辛いけど…。

現行の試験制度では試験時間20分程度とすごく短いから、用意すべきことは実は少ない。準備の時間は十分すぎるほどあるから、何とかなる。むしろ、色々準備しちゃって自滅しがちだ。

それよりも、今回受験して一番感銘を受けたのが「技術士倫理要綱」の解説だ。
俺もこういう技術者でありたい。求められるものが分かれば、自ずと答えが見えてくると思う。
受験をするなら早めに目を通しておいたほうが良い。

特に『有能性の重視』の解説は俺にとって心の支えになっている。俺は河川については特に難しい業務もやっていないし、知識も深くは無い。ただ、誠実に履行しているだけだ。同じような気持ちの人は多いと思う。この解説を読んで元気になればいいと思う。

↓↓↓↓↓↓

■技術士倫理綱領の解説
https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_25_3.pdf






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タグ:技術士

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posted by カル at 00:00 | TrackBack(0) | 勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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